
最近、「証券口座の乗っ取り被害」がニュースなどで話題になっています。
投資家にとって資産の置き場所である証券口座が狙われるというのは、決して他人事ではありません。
今回の記事では、今話題の証券口座の不正アクセス事例やその背景、そして多要素認証を活用した具体的な防衛策について、分かりやすくご紹介します。
Contents
証券口座が狙われている理由とは?
ここ数年、ネット証券の普及で誰もがスマホやパソコンから簡単に取引できるようになりました。
その一方で、ログインIDとパスワードだけでアクセスできる環境は、サイバー犯罪者にとっては格好の標的です。
実際に報告されている被害例では、
- 保有していた日本株を全て売却され、その資金で香港のAI関連会社の株式が大量に購入されるという被害に遭い、約210万円の損失を被った
- 所持していた株式を全て売却され、新たに3銘柄の株式が購入されるという被害に遭い、最終的な損失額は約1800万円に上った
といった事例が確認されており、金融庁や証券会社も注意喚起を強めています。
今すぐ始めたい「多要素認証」とは?
そこで重要になるのが、「多要素認証(二段階認証)」の設定です。
多要素認証とは、
1.パスワード(知識)に加えて、
2.スマホやアプリ認証(所持)を組み合わせてログインする仕組み。
仮にパスワードが漏れてしまっても、スマホがなければログインできないため、不正アクセスを大きく防ぐ効果があります。
多くの証券会社では、
・スマホアプリでのワンタイムパスワード
・メールやSMSでの確認コード
・指紋や顔認証との連携
などが用意されており、無料ですぐに設定できるケースがほとんどです。
今すぐできる!証券口座のセキュリティチェックリスト
以下のチェックリストで、あなたの証券口座のセキュリティ状態を確認してみましょう。
チェック項目 | 対応状況 |
---|---|
ログインに二段階認証(多要素認証)を設定している | |
パスワードを他のサイトと使い回していない | |
パスワードを定期的に変更している | |
登録メールアドレス・電話番号が現在も使える状態か確認している | |
証券会社からの通知設定(ログイン・出金など)をONにしている | |
ログイン履歴や取引履歴を定期的に確認している |
すべてにチェックが入る状態が理想です。できていない項目があれば、今日から見直していきましょう!
実際の被害例や対策を動画でチェック
不正アクセスの手口や、実際の対策事例については、こちらの動画でも詳しく紹介されています。
「自分の口座は大丈夫だろう」と思っている方ほど、一度見ておくことをおすすめします。
投資初心者の方は「お金の教養」からはじめてみよう
「投資はまだこれから」という方でも、資産管理やリスクへの備えを学んでおくことはとても大切です。
ファイナンシャルアカデミーでは、無料で学べる講座を多数用意しています。
自宅から気軽に参加できる「WEB講座」もあるので、ぜひ活用してみてください。
→【定番】お金の教養講座はこちら
→【WEB講座】すきま時間で学べる講座一覧はこちら
【まとめ】まずは今できる対策を!
証券口座は、あなたの未来の資産がつまった場所。
「気づいたときには遅かった」とならないように、まずは今できる対策からはじめてみましょう。
多要素認証と定期的な見直しだけでも、セキュリティのレベルは格段に上がります。
今日、あなたの口座をもう一度チェックして、安心して資産運用を進めていきましょう。