結婚すると、今まで自分1人だった家計が夫婦で1つになるケースがほとんどです。その際、お互いのお金の価値観が合わないと、不仲の原因になることもあります。結婚はお金が最優先事項ではありませんが、婚活や結婚前にパートナーとお金について考えてみることをおすすめします。
この記事の前編は、結婚についての意識調査や、結婚前にパートナーと話しておきたいお金の観点について解説します。
Contents
最近の結婚事情:結婚の理由/離婚の理由
まず、20代、30代の男女への「結婚を決断した理由」「結婚相手に求める条件」「生活に必要だと思う夫婦の年収」のアンケート結果から、最近の結婚事情について考えてみます。
結婚を決断した理由
20代、30代の男女共に「好きな相手と一緒になりたいから」という理由が半数以上のようです。次に多い理由が、20代は子供が欲しいから、できたから。30代は自分、相手の年齢を考えて、との結婚理由が続きます。
結婚相手に求める条件
男女ともに、「価値観が近いこと」「一緒にいて楽しいこと」の割合は高いですが、女性は半数以上が「金銭感覚」「経済力があること」を結婚の条件として重要視していることが分かります。
生活に必要だと思う夫婦の年収
生活に必要だと思う夫婦の年収は20代よりも30代のほうが高く、男女別では女性の方が高い収入を必要と感じていることが特徴です。
結婚を考える上で、「金銭感覚」が合っていることは大切なポイントです。
「金銭感覚」に関するアンケートで、以下のような結果が出ています。
男性が「結婚はできないな」と感じた女性の金銭感覚ワースト3
1位:貯金ができない
「キャラクターグッズに給料のほとんどを使う。将来のことを考えていないのは、信じられない」(33歳/機械・精密機器/技術職)
「毎月貯金ができない。貯金をせずに全て使われてしまうと有事に備えられないので」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
2位:躊躇せずに買い物する
「ブランド物が大好きでどんどん新作を買いあさる人。そんなのいくらお金があっても足りないと思う」(27歳/情報・IT/技術職)
「欲しい物を欲しいときに買ってしまう女性を見たときは、結婚はしたくないと思います」(33歳/その他/事務系専門職)
3位:自分と金銭感覚が違う
「ランチにかけられる金額がまったく違う」(25歳/機械・精密機器/技術職)
「投資なのにもったいないと言われた。自分が投資と考えていることが、相手にとって消費以下の浪費にとらえられたことがある」(32歳/機械・精密機器/事務系専門職)
日々の生活に必ず使うのがお金です。相手のお金の扱い方を見て、「結婚したいか」どうかを見極める人が多いようです。
結婚が恋愛感情だけで保てない理由の一つとして、この「お金の価値観」が挙げられます。
結婚は2人の家計が1つになり、生活基盤を支えていきます。お金の価値観が合っていないと、感覚のズレがストレスになり、それが不仲の原因にもなります。こうしたお金の感覚のズレが積み重なると、最悪は離婚にも繋がりかねません。
したがって、結婚とお金を結びつける「家計力」を身につけることが大切なのです。
今の時代に求められる花嫁修業と言えるかもしれません。
理想の結婚をお金の視点から考える
手始めに、結婚してからのパートナーとの家計管理について、以下のことを考えてみてはいかがでしょうか。
家計の管理は、どちらがするのが理想?
・苦手だから夫が管理
・得意だから自分が管理
・共同管理
・得意な方が管理
住居費は、どこから出すのが理想?
・夫の財布から
・妻の財布から
・割合を決めて2人で負担
・共同財布から
食費はどこから出すのが理想?
・夫の財布から
・妻の財布から
・割合を決めて2人で負担
・共同財布から
各自のおこづかいはどこから出すのが理想?
・2人分ともに夫の財布から
・2人分ともに妻の財布から
・それぞれの財布から
・金額を決めて共同財布から
その上で、どんなお金のルールが理想?
・完全夫財布
・完全妻財布
・生活費のみ共同財布
・夫婦完全共同財布
基本的な部分だけでも、たくさんの選択肢があります。
結婚前に、「自分はどうしたいか」「相手はどう考えているか」を話し合っておくことで、お金に対する価値観のすれ違いを未然に防ぐことができます。
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