結婚すると、今まで自分1人だった家計が夫婦で1つになり、お互いのお金の価値観が合わないと、不仲の原因になることもあります。お金が最優先ではありませんが、婚活や結婚前にパートナーとのお金について考えてみませんか。
この記事の後編でえは、結婚で変わる5つのお金について解説します。
婚活&結婚前に知っておきたい未来のマネープラン(前編)はこちら
Contents
結婚したら、何が変わる?結婚で変わる5つのお金
1.世帯収入
ダブルインカムなら、合算した収入は増え、経済的に余裕が生まれます。
ただし、出産などで仕事を辞めた場合はシングルインカムで子供を含めた3人の生活費を賄わなくてはいけなくなるため、子どもができるまでが貯めどきといえます。
2.住居費
結婚後の新居の実態はどうなっているのでしょう。
・賃貸住宅(アパート・マンション)77%
・持ち家(マンション)10%
・持ち家(一戸建て)8%
・賃貸住宅(一戸建て)2%
・その他1%
一般的に適正とされている世帯収入に対しての住居費の割合は16−20%です。
夫の月収が30万円、妻の月収が25万円、トータルで55万円の月収だった場合、住居費にあてられるのは、その20%の11万円です。
3.自由に使えるお金
結婚すると自由になるお金はどのようになるのでしょうか。
結婚直後は、ダブルインカムなら増える場合が多いでしょう。
ただ、将来を見越していくと「子どもが生まれると教育費がかかる」、「生活費が増える」、「妻が仕事をセーブする」、「マイホームのための頭金が必要」、「住宅ローンを抱える」、などの支出が増えて、徐々に自由になるお金は減るのが一般的です。
次に結婚後にかかるお金の主だったものの具体的な額を見ていきます。
・住居費:5,000−6,000万円(50年)
・夫婦の生活費:5,000万円(50年)
・税金/社会保険料:3,000万円
・食費:2,000万円−3,000万円(50年)
・養育費:1,600万円(20年)
・教育費1,000万円−2,000万円
・マイホーム頭金:300万円
・結婚式:200万円
合計は、2億4,000万円です。
二人で暮らしても支出は1.5倍必要だとすると、自由になるお金が多いうちにしっかり貯めるなどして備えておくことが重要になります。
未来への夢やゴールを2人で共有しておけば、その実現や不安解消のために備えやすくなるかもしれません。
4.未来のための貯蓄
一般的な貯蓄プランをライフステージに沿って見てみましょう。
逃さない!4度のお金の貯め時
1度目:結婚前が最初の貯め時
2度目:結婚直後、ダブルインカムの時
3度目:子育て前半
4度目:子ども独立後
このタイミングを逃すと、お金を貯めるのはなかなか大変です。
ただし全てを切り詰めて節約すればいいわけではありません。
家族旅行などのレジャー費や外食費など、必要に応じて息抜きに使いながら無理のない貯蓄をしていってください。
5.金銭感覚
金銭感覚が合わないことで、どんなトラブルが起きるのでしょうか。
まず、夫婦喧嘩の原因ランキングを紹介します。
1位:言葉使い
2位:生活態度
3位:コミュニケーション不足
4位:家事をしない
5位:給料や生活費不足
6位:休日の過ごし方
7位:親戚付き合い
8位:生活時間帯
9位:趣味好みの不意一致
10位:浪費癖がある
(ファイナンシャルアカデミー調べ)
5位と10位にお金に関する原因がランクインしています。
金銭感覚はその人の生き方や考え方に深く関係しているもので、変えようと思ってもすぐには難しいかと思います。
できれば事前にパートナーの金銭感覚を知っておくことをおすすめします。
では、パートナーとの金銭感覚の違いを事前に知るにはどうしたら良いのでしょうか。
ファイナンシャルアカデミーが考案した「お金の教養STAGE」というフレームを活用すると相手との金銭感覚の違いが分かります。
「お金の教養」は、ベースとなるお金の考え方から、お金の貯め方・使い方・稼ぎ方・増やし方・維持管理・社会還元の7つの要素に分けられます。
当てはまる項目にチェックをつけ、一番ポイントが多いSTAGEが現在のSTAGEとなります。
「お金の教養STAGEが近い人とは、金銭感覚が合います。ズレ過ぎていると、意見が合いにくくなり、行動を共にすることがストレスになることもあるでしょう。
例えば、家の中をキレイに整えたいのに「家具はもったいない」とお金をかけない、などのズレです。
その他、
・記念日は素敵なレストランで食事をしようと思っても「家で十分」と言われる。
・資格を取りたいと思っても「経済的に余裕が無いから止めたら?」と言われる。
などです。
お金の教養STAGEが合う人を見つけることが、結婚後の人生のためにとても大切なことなのです。
裏を返せば、収入もお金の教養STAGEも高い人と結婚して夫婦円満でいるためには、自分自身のSTAGEを高めなければならないとも言えるでしょう。
お金で測れないプラスもあるのが結婚
お金には自由も不自由も出てきますが、お金で測れないプラスもあるのが結婚でしょう。
ひとりではない安心感、子どものいる生活、好きな人と暮らせること、新しい価値観を得られることなど、お金で買えない幸せがたくさんあると思います。
目指したい結婚とは、「お金で得られる幸せ+お金で得られない幸せ」と言えるのではないでしょうか。
その他、未来のマネープランに役立つ情報はまだ沢山あります。
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