目からウロコ 「経済新聞」読み方講座~一面編~

目からウロコ 「経済新聞」読み方講座~一面編~

2019年4月1日

目からウロコ 「経済新聞」読み方講座~一面編~

突然ですが、皆さんは日経新聞を読んでいますか?

「難しそう・敷居が高い」「情報が多くどこから読めばいいかわからない」という意見の人も多いのではないでしょうか?今回は、そんな人たちのために、日経新聞はどんな新聞なのかという点と、出発地点としてまずは一面の読み方について解説したいと思います。

1日5分で会話がはずむ経済新聞読み方はこちら

日経新聞とは?

まずは、日経新聞について説明していきます。日経新聞の記者の数は1,500人いて、日経新聞電子版の1日あたりの記事数は約900件あります。20〜30歳代の日経新聞を読んでいる人の割合は35.4%なんですが、年収2,000万円以上の人が読んでいる割合は90%にも及びます。富裕層になるためには必須のアイテムといってもいいかもしれません。

日経新聞は簡単にいうと、「世の中で起きた事件で経済がどう動くか」を説明してくれている新聞です。例えば、「マイナス金利にします!」と日銀が発表します。銀行に預金しておいた場合、お金を払わなくてはならないのか?というような疑問に「ちがいます。」と新聞が答えてくれるイメージです。

日経新聞の特徴

他の新聞と違うところは「世の中で起きた事件をすべて経済の動きに結びつけて解説してくれる」ところにあります。

さらに大きな特徴としては以下の3点があります。

 ・ヒト→モノ→カネの「動き」を教えてくれる。
 ・今後どうなるのかという「先読み」が多い。
 ・約半分の記事は日経のみの「独自の記事」。

少しマニアックな情報もお伝えします。

 ・トップ記事は、何度も刷り直したあとのギリギリの最終版に載せられる。
 ・日経新聞しか知らないネタが結構ある。
 ・1日の文字数=400ページの文庫本と同じ。
(11文字×78行×15段×40ページ÷2 =257,400文字)この辺りを知っておくと、文字数やページ数、広告の量などで景気を感じる楽しさもあるかもしれません。

日経新聞の読み方

最初に読むべき場所

では、読み方の出発地点として、今回は一面に絞った読み方を説明してきます。日経新聞の一面にはどんな内容が載っているでしょうか?

まずは、一面右上の記事に注目してみましょう。コツは、「タイトルの大きさ」と「リード」に注目することです。リードとは最初の400〜600文字のあたりのことを指します。(第1段落を目安とするとわかりやすいです。)新聞記事の特徴として、このリード部分に「だれがいつどこで何をしたか」が書かれているものです。

初回に何分ほどの時間で読み取れたかを確認しておき、徐々にその速度を早めていくことが大切です。また、「誰が」「いつ」「どこで」「なにをしたか」をしっかり頭の中で整理しておくことも大事です。

次に読むべきおすすめの場所

では、次に読むべき箇所はどこかを考えてみましょう。おすすめの次に読むべきところは、左下の「WORLD MARKETS」です。以下の7つの数値に注目して、読み進めていきましょう。

・日経平均株価
・円・ドル
・円・ユーロ
・長期金利
・日経アジア300
・上海総合指数
・ドバイ原油

それぞれがどのような内容かを下記で説明していきます。

日経平均株価とは?

日経平均株価とは、東京証券取引所一部に上場する株式から225銘柄を選び、株価を調整平均したものを指します。これは国の経済状況を示す中心的な指標になります。

<日経平均株価と投資信託>

例えば日経平均株価の指数に連動した投資信託商品を買うと、日経平均株価が上がれば、投資信託も連動します。

日経平均株価が身近に感じるきっかけになるかもしれません。投資信託は1万円程度でスタートできるので、投資初心者まずはチャレンジしてみて自分のお金で経済を感じてみてはいかがでしょうか?

上海総合指数とは?

上海総合指数とは、中国の上海にある証券取引所が
算出・公表している株価指数のことです。中国の株式市場が活動をスタートすると、
日経平均株価に影響を与えることもあります。中国は世界の経済を把握する上でとても重要なポイントです。

日経アジア300とは?

日経アジア300とは、アジアの有力上場企業300社を対象にする比較的新しい株価指数のことです。対象国は、中国、香港、韓国、台湾、インド、ASEAN6カ国の計11カ国です。アジアの成長力を感じ取ることができる指標になっています。

為替レートとは?

為替レートとは、異なった通貨同士を交換する際に使われる指標です。例えば、ハワイに行く時、円をドルに換えるかと思います。「円・ドル」とは円とドルを交換するときの値段をさし、「円・ユーロ」とは円とユーロを交換するときの値段をさします。

長期金利とは?

長期金利とは、1年以上の資金の貸し借り等に課される金利のことです。
「新発10年国債利回り」という数値が日本の金利の基準になっているため、普通預金の金利にも間接的に影響を与えています。例えば、この金利が低いと預金しても、借り入れをしても金利が低いことが多いです。

ドバイ原油とは?

ドバイ原油とは、東京市場での原油の指標となる中東「ドバイ産原油」の取引価格のことです。生活への影響としては、海外旅行に行く時の燃油サーチャージの有無や、ガソリン価格を左右するものです。

日経新聞を読むと、どうなるの?

では、日経新聞を読むとどのような変化があるのでしょうか?よく聞くコメントとしては、

・「幅広い年代層の人と話題が合うようになった」

・「仕事が面白くなった。営業成績が上がった」

・「お金が貯まりやすい体質になった気がする」

・「友人やパートナーと深い話をするようになった」

・「経済の仕組みが分かるようになって安心感が持てるようになった」

などの意見があります。

また、経済に詳しくなれば、自分の生活をコントロールできるようになっていきます。例えば、「マイナス金利」というワードをテレビや新聞で見かけたときにあなたならどう思いますか?マイナス金利が私たちに与える影響を、お金を預けた場合と借りる場合を例にして見ていきます。

・お金を預けた時→今までよりさらに金利がつかなくなった。
 例)普通預金に預けてもほとんど金利がつかない。

・お金を借りた時→今までより低い金利で借りられるようになった。
 例)住宅ローンが低い金利で借りられる。

新聞の読み方を知り、経済を知ることによって、自分の生活への影響を考えられるようになります。そうなると、自分の生活をコントロールしやすくなり、お金の漠然とした不安から解消されることにもつながります。

まとめ

今回は日経新聞の一面だけについて解説しました。

ただ、いきなり全部の面を読むよりは、一面のみ、しかも読むのは右上の記事と、左下の「WORLD MARKETS」だけであれば、毎日続けられる気はしませんか?このようなスモールスタートから、まずは1週間ほど続けて読んでみることをおすすめします。そして経済の知識を身につけて、他の人との会話や自分の生活に還元していけるようになりましょう。

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