現代では、大半の方々がスマホや携帯電話を使っているかと思います。
ただ、月々の携帯代金にいくらかかっているか把握できていない人もいるようです。
通信費は少なくはありません。この記事では、そんな電話料金を年間5万円ほど安くできる方法を紹介します。
Contents
家計に占める電話料金の割合を知る
そもそも家計に占める電話代の割合はどれくらいか、という少し大きな観点から考えていきます。
まず生活費は固定費と変動費の2つに分けられます。
お金の教養が高い人なら、家計改善(節約)のためには率先して固定費を見直します。
固定費は、以下のようなものが存在します。
・住居費
・保険代
・車関係
・通信費(電話代、インターネット通信費)
このなかで、他の固定費に比べて簡単に減らすことが出来る通信費を下げることで、節約をする方法をケースを使いながらご紹介します。
【とあるケース】
電話代は、単身者で1.0万円/月
夫婦で1.8万円/月
月に1.2万円~1.8万円となると、支出の約5~8%に該当します。
ここから、格安スマホに変えた時の違いについて説明していきます。
まずは、10年間の電話代がどのくらいの金額にになるのかを考えます。
毎月の電話料金を単純に12倍します。
平均の電話代で計算すると、
1.2万円☓12ヶ月☓10年=約150万円程度になります。
例えば、この電話代を月に4,000円安く出来たとすると、
4千円×12ヶ月×10年=48万円
48万円×30年=144万円
30年経てば約144万円も安くでき、かなり大きな違いが生じるのです。
電話料金を下げる方法
次に、電話代を下げるための主なプランと、そのプランに対するよく聞く意見を紹介します。
1.通信プランを変える → 「複雑で大変そう…」
2.ガラケーに変える → 「見た目のグレードダウンになる…」
3,携帯電話/スマホを使わないようにする → 「現代社会では不便…」
4.格安スマホを使用する → 1度の手続きで「簡単」に使い勝手が「変わらず」電話代を「安くする」
格安スマホは上記のようなメリットがあるのですが、こんな不安や疑問の声もあります。
1.なんとなく契約が難しそう
2.なぜ安くなるのか分からないから怖い
3.大手キャリアの方がサポート面など安心
4.通信が不安定なのでは
このような不安・疑問について、解説します。
1.なんとなく契約が難しそう
多くの通信会社の契約とほぼ同じ方法です。
1度しっかりと契約方法を身に着けてしまえば、スムーズに契約は進められます。
むしろ契約内容がシンプルな分、大手キャリアよりわかりやすいケースもあります。
2.なぜ安くなるのか分からないから怖い
安さの理由は、事業の運営面で生じる店舗や販売網コスト、人件費など様々な費用を削っているため、通信料金を安くおさえることができるのです。
その分、契約者自身でやらなくてはいけないこともあるので、その内容については事前に把握しておく必要があります。
3.大手キャリアの方がサポート面など安心
大手キャリアに比べればサポートは少し弱い印象ですが、専用の窓口へ電話すると、オペレーターが対応してくれる通信会社もあります。
サポートの内容は通信会社によって異なりますが、家電量販店に直営カウンターがあるなど、大手キャリアと遜色のないサポートが受けられるケースもあります。
4.通信が不安定では
エリアとしては幅広い場所をカバーしているので、通信は安定しています。
ただし「ビジネス街でのお昼休み」「通勤ラッシュ時」などの一部のケースでは通信速度が遅くなる可能性があります。
お得に格安スマホを持つための予備知識
前提として格安スマホの仕組みについても紹介しておきます。 MVNO(格安スマホ事業者)と呼ばれる事業者が大手通信事業者(docomo、au、SoftBankなど)の通信網を借りて提供する格安な通信サービスになります。
基地局や、通信設備への投資、全国的な店舗網の整備にお金を使わないので、格安でサービスを提供できるのです。
次に、契約の際に出てくる、格安スマホに関する言葉について紹介します。
1.MVNO
大手キャリア(docomo、au、SoftBank)の通信網を借りて格安スマホを展開している通信事業者のこと。
MVNOの9割超がドコモの回線を利用しています。
2.SIMカード
電話番号などの情報が記録されたICカードのこと。
SIMカードがないと通話やデータ通信ができません。
3.SIMロック
大手通信事業者(docomo、au、SoftBank)で契約したときに通信回線と携帯端末を購入した場合、別の通信事業者で携帯端末を使用できないようにSIMカードに制限(ロック)をかけること。
SIMロックを解除することで別の通信事業者の回線を利用できるようになります。
なお同じ回線内であればSIMロック解除が不要なケースもあります。
4.SIMフリー
元々の契約がどこの大手通信事業者(docomo、au、SoftBank)かを気にすることなくSIMカードを利用できる端末のこと。
意外と簡単な格安スマホを導入する3つのステップ
格安スマホの導入は、次のSTEP1〜3の通りに進めれば、スムーズにできるはずです。
STEP1.計画を立てる
①端末を決める
②回線を決める
③契約プランを決める(現状把握/プラン検索)
STEP2.購入・手続き
④SIMを購入する(契約する)
⑤MNPを予約する
STEP3.設定
⑥初期設定をする
STEP1.計画を立てる
①端末を決める
今の端末を使うかどうか(使えるかどうか)をまず確認します。
過去の格安スマホのような「安かろう悪かろう」ではなく、今は以下4社の高コスパのスマホメーカーであれば、高機能(防水、防塵、最速充電、SIMカード2枚同時挿入、ハイレゾ音源対応‥)な格安スマホがたくさんあります。
1−10万円のモデルが中心で、3−5万円の価格帯が人気です。
・ASUS エイエース(台湾)
・Huwei ファーウェイ(中国)
・FREETEL フリーテル(日本)
・Apple アップル(アメリカ)
端末を決めるためのパターンチェック
端末パターン別のかかる費用の一覧
②回線を決める
例えば、auのスマホであればauの周波数帯の電波しか拾えないこともあるので、選んだ端末がどのキャリアから回線を借りているかを確認します。
・SIMフリーの端末:すべてのMVMNOで使用が可能と考えてよい。
・docomoの端末:9割のMVNOで使用可能。SIMロックの解除に関しては要確認。
・auの端末:使用可能なMVNOあり。SIMロックの解除に関しては要確認。
・softbankの端末:現在、使えるMVNOはない。
③契約プランを決める(現状把握/プラン検索)
どこの回線を利用しているかを確認したら、次は自分の「通話時間」と「通信料」を把握してプランを決めます。
過去3ヶ月分のデータをもとにして、1ヶ月分の平均値を算出しましょう。
〈「通話時間」と「通信料」の調べ方〉
・docomo:My docomoにログイン→「利用明細・データ通信量の確認」を選択
・au:auお客さまサポートにログイン→「通信量・通話料」の「内訳」を選択
・softbank:My softbankにログイン→「請求明細をみる」を選択
※通信量の目安一覧の図
自分のタイプを知り、月にどれくらいの通信量が必要か把握します。
以下の項目で当てはまる個数に応じて、自分に必要な通信量を検討しましょう。
・通信環境が必要なゲームアプリが常に2つ以上スマホに入っている
・週に2回以上、YouTubeなどの動画を見る
・Wi-Fiに繋ぐことはほとんどなく気にしていない
・月に1時間以上電話をする
・毎日スマホでWEBサイトを見る
・Facebook、Instagram、Twitterのどれかを毎日使っている
・スマホがないと1日生活できない、不安になる
1個以下 → タイプ1(1GB以内)
2~3個 → タイプ2(3GB~4GB以内)
4~5個 → タイプ3(5GB~6GB以内)
6個 → タイプ4(10GB~12GB以内)
7個 → タイプ5(13GB以上)
それぞれのタイプの通信料の目安
・タイプ1(1GB以内):平均1,500円
・タイプ2(3GB~4GB以内):平均1,800円
・タイプ3(5GB~6GB以内):平均2,300円
・タイプ4(10GB~12GB以内):平均3,400円
・タイプ5(13GB以上):平均:平均6,000円
自分に必要な通信量が把握できたら、費用や使用回線、通信スペックなどのMVNO事業者ごとの特徴は、比較サイトを検索すれば簡単に調べることができます。
STEP2.購入・手続き
④SIMを購入する(契約する)
SIMカードの購入は、主に以下の4つから選択できます。
・事業者の直営店
・家電量販店の格安SIMコーナー
・格安スマホ事業者のWEBサイト
・amazon
それぞれ、以下の項目についてメリット、デメリットがあるので、自分のニーズに合わせて購入先を検討しましょう。
・納品日(即日利用可能か)
・設定のサポート
・値段(限定割引の有無)
⑤MNPを予約する
MNPとはモバイルナンバーポータビリティの略で、これまで使っていた携帯電話の電話番号を引続き利用する手続きのことをさします。
MNPは、使用キャリア店舗や電話などでも発番できますが、WEBサイトを利用するのがおすすめです。
その際、以下の2点に注意して手続きを行いましょう。
・取得したMNPの予約番号の有効期限は「15日」
→MNPの有効期限が切れたら再予約が必要です。
・MNPの予約は解約手続きとは「別の手続き」
→MNPを予約すると自動で解約されるので、解約手続きは不要です。
STEP3.設定
⑥初期設定をする
SIMカードを挿入して初期設定を行います。
特に以下の2点に注意して設定しましょう。
・Wi-Fi環境がある場所で行う
・元データ(電話帳データなど)は確実に保管しておく
iPhoneとAndroidでは設定方法が異なるので、説明書をしっかり確認して設定を行いましょう。
実際に、格安スマホに変えて支出が減るのかどうかを、2年間使用したと仮定して費用を計算してみましょう。
1と2の差額を計算します。
1.現在の月額×24ヶ月の費用
2.格安スマホに変えた際に必要な初期費用+月額の費用
・SIMロック解除:3,240円(3キャリア共通)
・解約違約金:約1万円(キャリアごと平均)
・端末の月々割引:残り月数×3,000円程度(iPhoneの場合)
・新規端末の金額:1−10万円(ミドルレンジ3−6万円)
・月額通信料:○○円×24ヶ月
・契約手数料:3,240円(相場平均)
金額だけではなく、格安スマホに変えた際のデメリットについても、チェックしておきます。以下2点については、自分の使用状況を確認しておきましょう。
・長時間通話をする
格安スマホは、通話に関しては従量課金のケースが多いので、長時間通話をする人にとっては、格安スマホはお得ではないこともあります。頻繁に電話をする人は「LINE」や「skype」を上手に活用することも検討しましょう。
・「SIMロック解除端末」はすべてのSIMカードが使えるわけではありません。
「SIMフリー端末」はどんなSIMカードでも使用できるので、例えば海外でも、現地のSIMカードを挿入することですぐに使用できますが、「SIMロック解除」端末は制限があるので注意が必要です。
導入が難しいと感じる格安スマホですが、仕組みを理解したうえで最善案を考えさえすれば、月々の費用を格段に落とせます。
まずは現在の利用状況を把握し、しっかり計画を立てて、格安スマホを上手に活用してみましょう。
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