「働く時間」に意識を向ける時代に行うこと。

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『「仕組み」仕事術』が2008年に出版され、10年近くが経ちました。

出版当初から、仕組みというキーワードがとても注目されました。そして、amazonの書籍部門で21日間連続でランキング1位を取り続けたという記録があるくらい、その注目度が高く、結果的に30万部以上も売れ、そしていまでもまだ増刷がかかり、ロングセラーとなっています。

そして10年経って、また『「仕組み」仕事術』が注目される時代となりました。
それは、働き方改革を始めとする長時間労働の是正の動きがあるためです。

残業をせずに定時に帰ることを推奨する会社や、残業時間の上限を決める会社など、社会全体が「働く時間」に意識を向ける時代になったと思います。

そして徐々に注目されつつあるのが、その「働いている時間の生産性」です。

当然ながら、働く時間が1割減ったら、目標や結果も1割減で良い、とはなりません。
働く時間を減らしても、目標や成果は変わらない(か毎年上がる)ので、生産性を高めるしか、解決方法はありません。

でもほとんどの人は、さらに生産性を高めろと言われても、現状サボっているわけではないので、難しく感じると思います。

そこで、必要となってくるのが、「仕事の仕組み化」です。
そしてその仕組みは、年々変化してきています。

10年前の「仕組み」仕事術の書籍に紹介した、パソコン1台に全てをまとめるという仕組み化は、今では、複数のデバイスからクラウドに集約された情報を見る、という時代になりました。そして10年前のOutlookのソフトで管理する方法は、ほぼGmailやgoogleに変化していきました。さらに、会議室に集まって会議するところから、どこにいてもFacetimeやLINE電話などで会議ができるようになりました。そして、そのツールはほぼ「無料」で手に入るようになりました。

そんな時代背景から、さらに仕組み化がラクにできるようになっており、10年間ブラッシュアップしてきた私の仕組み化ノウハウを、『最新「仕組み」仕事術』として、2017年4月20日に出版することになりました。

元々、改訂版を作ろうと動いていたのですが、いざ取り組んでみると、仕組みへの考え方は全く変わりませんが、それ以外のツールはほとんど変更となっており、結果的にすべて新たに書き下ろすことになりました(笑)

社会全体が働く時間や、仕事の生産性を高めることに意識を向けているいま、この本が、変化していく社会のアシストとなれば、とても嬉しく思います。

一つ、お知らせです。

「月末金曜は、ちょっと豊かに。」
というコンセプトでスタートした、プレミアムフライデーを使ってお金の教養を高めようという授業。
今日から始まります。
http://www.f-academy.jp/rel/20170315_12.pdf

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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