新「額歴」社会をテーマとした お金の教養フェスティバル2017 を終えて。

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昨日は年に一度のイベント、お金の教養フェスティバルの開催がありました。

たくさんの人にお金の教養を考えるきっかけになったら、、という想いで、今年は日経新聞の全面を使って告知を行い、参加料無料で12年前から開催し続けているイベントです。

今回は、新「額歴」社会というキーワードを元に、講演者と内容を調整していきましたが、そのおかげもあって、軸の通った会になったと感じています。

お金の教養フェスティバル

 

私は毎回、会場の端でメモを片手に聞いているのですが、今回も心に残ったいい言葉が2つありました。。

それは、TEDでも有名になったロケット開発をしている植松努さんのお話しの中にありました。

「ぼくらがやってるロケット開発は、
教科書に書いてないことをやってる。」

というお話しです。
そしてこれは、私が伝えたいことと、まったく同じだと感じました。

私たちの金融経済教育は、今まで世の中に存在しておらず、そして、教科書にも書かれていなかったので、失敗し、日々壁にぶつかり、そして改善しながら運営を行っています。

最近ではすこしだけ一般的になりつつある金融経済教育ですが、5年前までは、多くの人に理解されず、辛い時期が長かったのです。

そして植松さんのお話しで心に残ったもう一つは、

「(ロケット開発を)やったことがない人が、
『どーせ無理』という言葉で、他人の夢を奪う。」

という言葉です。

金融経済教育を受けてみたい、資産運用をしてみたい、と思った人に対して、「投資なんて危険だよ」「儲かるならみんなやってるよ」というアドバイス(実際はアドバイスではないが)をする人が多いのが現実です。

そこで私は、「言動 行動 結果。この3つが一致している人の話を信用する」といつも心に決めて行動しています。そして、植松さんも同じように、行動している人の意見を聞くことが大切、とお話されていました。どの分野でも同じですね。

私はこういう判断も、金融リテラシーの一つであると思っており、情報を正しく精査する判断力というのが、これからの時代、求められてくるのです。

ファイナンシャルアカデミーの代表メッセージでもある「借金だらけのこの国の人こそ、お金の教養が必要だ。」にも書いていますが、変化が早い今の時代は、今までの常識だけでは通用しなくなってきています。

ではどういう社会になるかというと、これから先がどうなるのか見えづらいのですが、一つ明確な答えが私にはあります。

それが、旧学歴社会から新「額歴」社会への移行です。

今までのいい学校に入り、一流企業に勤めれば一生安泰という時代は終わり、額歴だけに一生頼るのではなく、お金の扱う能力を高めていくことが必要になる、新「額歴」社会の到来です。

そんな新「額歴」社会でサバイブするために、金融リテラシーを高めていくこと、それがとても大切だと思っています。

今日は長丁場となりましたが、約2,000名の方に参加いただきまして、本当に嬉しかったです。これだけたくさんの方に、これからの新「額歴」の想いが伝えることができ、そして教科書に書いていない1ページを、さらに更新していけた日になったと感じています。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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