8割が不安に思う「老後」は変えられる

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「老後」と聞いて何歳をイメージするでしょうか。

人によっては60歳、人によっては定年の65歳。
人によっては、年金をもらい始めた65〜70歳。
人によっては働けなくなった75歳。
また、考えたくない人も多いでしょう。

様々なイメージがあると思いますが、実は国によっても「老後」のイメージは異なるという調査結果があります。

内閣府発表の国別の「老後の生活に対するイメージ」は、老後を思い浮かべる時期の違いが分かります。

日本で老後を思い浮かべるトップは、「健康が衰えた後の生活:35.2%」となっています。

一方、アメリカやドイツでは、イメージが異なり、「仕事から引退した生活:アメリカ38.0% ドイツ39.2%」となっており、もっと健康な状態から老後を思い浮かべているのがわかります。

定年で引退したとしても、日本は特に健康年齢が年々高まっており、身体はピンピンしているから老後ではない!と言いたくなる気持ちがよくわかります。

ただ日本では、よく「老後」という言葉には「不安」という言葉がセットで使われます。
ネオマーケティング社が実施した調査結果によると、「老後への不安を持っている」という比率が、50代で79.6%にものぼるのです。

つまり、50代が約8割の人が、老後に不安を持って生活しているのです。
(参考までに、20代でも64.2%という結果が出ています。)

その不安の最も大きな要素は「お金」です。
それも、ネオマーケティング社が50代向けに実施した「老後の生活イメージ」の調査結果を見ると、経済的な不安が最も大きいことが明らかです。

1位 「経済的には余裕はないが、健康で働きながら自宅で暮らしている」44.4%
2位 「経済的に余裕があり、自宅に住んで、旅行や趣味を楽しんでいる」19.6%
3位 「経済的な余裕もなく、年金だけで1人で自宅で暮らしている」19.2%

そんな、かならず誰にも訪れる老後の生活。具体的にイメージしてる人はどれだけいるでしょうか。

今日から「過去10年間」で、どれだけ生活が豊かになったかイメージしてみてください。仮に50才代の人だとしたら、同じ「未来10年間」でどれだけ豊かになっていくのでしょうか?「過去20年」と「未来20年」と比べると、どうでしょうか?

もし豊かになっていくイメージがないとしたら、豊かにしていく方法はなにかあるのでしょうか?

そんな具体的なお金のイメージをする事は、卑しいことでも、悪い事でもありません。お金のことを考えるということは、自分自身と家族が、何十年先を豊かにそして幸せに生きていくためのプランニングだと思うのです。

老後破産、下流老人、などが社会問題となっている今、私たち一人ひとりがは10年、20年先の人生を豊かに生きるため、お金に目を背けず生きていくことが大切だと、私は感じています。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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