3分でわかる!株で好きな会社を応援する方法
<![CDATA[<質問> 好きな会社を応援するため、ある会社の株を買おうと思います。例えば100万円分の株を買ったとして、その100万円は会社の運営費に回るのでしょうか?
<回答> ▷私たちが株を買うお金の「行き先」を知ると、株式投資の理解はより深まります。
通常私たちが買う上場企業の株は、証券会社を通じて購入することができます。でも、証券会社から直接購入するわけではありません。証券会社は仲介役となるだけなのです。
では誰と誰の仲介役なのかというと、投資家と投資家の仲介役です。
いま株を持っている投資家(たとえばAさん)と、買おうと思っている投資家(あなた)とを、売買の仲介役(=取引)として証券会社が間に入るのです。メルカリをイメージするとわかりやすいかもしれません。個人間売買でメルカリ社が個人と個人の売買の仲介役に入るのと同様、証券会社は投資家と投資家の売買の仲介役になっているのです。
そのため、あなたが株を買うために支払った100万円は、元々その株を持っていたAさんに全額が渡るのです(証券会社の売買手数料は除きます)。
つまり、100万円払ったとしても、「あなたが応援したい会社には行き渡らない」ということなのです。
このような取引市場を、専門用語でセカンダリーマーケットと言います。
このセカンダリーマーケットというのは、私たちが通常「株取引」をイメージしているものを指します。◯◯社の株を買った、✕✕社の株を売った、などというのはほぼ全てこの投資家間売買であるセカンダリーマーケットで取引が行われているのです。
では直接応援したい会社にお金が渡る方法はないのでしょうか?
それは、上場企業が不特定多数の投資家を対象に、新たな株式を発行してお金を集める「公募(こうぼ)」という形で資金調達を行った場合、その株を買った投資家のお金は、直接会社に渡ります。この形であれば、自分のお金が直接会社に渡るため、直接的に応援できる方法となります。
しかし、セカンダリーマーケットで株を購入したとしても、好きな会社を応援することは可能です。
それは、その株を持ち続けて中長期的な安定株主として応援するという方法です。株を保有し続けてくれる投資家が多ければ多いほど、株価は安定(または上昇)していくものです。その上でその会社の将来性を信じて、買い増しをしたり、商品を使ったり、株主総会で意見を言ったりと、全てはその会社のことをきちんと理解しているからこそできる応援方法なのです。
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