当たり前に、金融経済教育を受けられる日
ファイナンシャルアカデミー創立から10年が経過した時、
次の10年は子どもに対して金融経済教育を広げていくことを目標に掲げました。
それから3年が経過し、
3年間で約2,000人の子どもたちに、お金の勉強の機会を与えることができました。
そして、たくさんの教育関係者と会う機会にも恵まれ、
教育の現場に金融経済教育をいれる大切さが、身にしみて感じられるようになりました。
おこづかいゲームをきっかけに、お金の正しい扱い方を体験した子ども。
お金の教養講座カリキュラムで、信用とお金について学んだ子ども。
未来を育む授業で、価値と価格の違いを知りキャリアについて考えた子ども。
たくさんの子どもたちが、お金について学ぶきっかけとなり、
そのお金が、信用やキャリアにつながっていることを学び、
その知識を持った上で社会に出ていくことは、
とても重要な学びだと子どもたち本人が感じたのです。
日本銀行が事務局として行っている金融広報中央委員会では、金銭の教育を
・人間形成の土台となる教育
・「生きる力」を育てる教育
と定めています。
そして、次のような教育概念をうちだしています。
「ものやお金を大切にし資源の無駄使いを避ける心配りを身につけさせ、
それを通じて望ましい人格の形成を目指す教育のこと」
つまり、お金の事を学ぶことが、単なる金銭感覚を身につけるだけではなく、
人格形成にもつながる教育になる、ということなのです。
お金について学ぶ事など必要のなかった時代から、いま変化が起きています。
お金について知らないと、生活がしづらくなってしまいます。
お金を正しく扱えないと、事件に巻き込まれたり、人間関係を壊したりします。
お金の扱い方が間違っていると、人間性を疑われることもあります。
ファイナンシャルアカデミーが14年目を迎え、
徐々に金融経済教育が広がっていることを感じています。
そして、何年後かには、
社会にでる前に誰もが当たり前に金融経済教育を受けられる日が、必ずやってきます。
その奇跡を、ファイナンシャルアカデミーグループ全体で作り上げていきたいと思います。