これからの時代の大人の学力。
学校を卒業するまで、私たちが何度となく受けてきた「学力テスト」。
社会へ出てやっと解放された…!と感じている方も多いかもしれない。。
ところが、今年の8月から「大人の学力テスト」が始まる!という記事を読んだ。
経済協力開発機構(OECD)「国際成人力調査(PIAAC)」といい、日本、米国、欧州各国など28か国が参加。文部科学省が実施し、対象は無作為に選ばれた16~65歳のうちの5000人。そう、私たちの誰もが“受験者”になり得るのだ。。
一体、どんな試験問題なのかとても気になる…。学生時代、テスト前に教科書の単語や数式を丸暗記したように、知識を詰め込めばクリアできるのか。試験内容を見てみると、そうはいきそうにない。
問われるのは、暗記力や記憶力ではなく、読解力、数的思考力、ITを使った課題の解決能力など。
問題例には
「ローンの借入額や返済額などから利率を計算する」
「容量が決まった音楽プレーヤーにリスト中からできるだけ多くの音楽ファイルをコピーする」
などがある。
これらは日ごろの仕事、生活、趣味、自己啓発への取り組みなどを通し、実社会で身に付け、鍛えていくものだ。
このテストで各国の強みや弱みを明らかにすることで、教育政策や職業訓練制度の改善に役立てる狙いがあるという。そんな背景からも、これからの時代に本当に必要なスキルとは何なのかが見えてくる。
求められるのは知識の詰め込みではなく、身に付けた多様なジャンルの知識を実生活で活かし、自ら問題解決をしていく能力だ。これから、その流れはどんどん加速していくだろう。
テストの結果は2013年に発表される。日本人の傾向や強化すべき点など、注目して見てみたい。