お金の不安を解消する
「お金の不安」
多かれ少なかれ、私たちの心の中にある不安の一つです。
今から20年前、私自身もとても大きなお金の不安を抱えた一人でした。社会に出て何年も経つというのに貯蓄ができていない現実。身の丈以上の車のローンを抱えて生活費を切り詰める生活。月末になるといつも生活費が足りなくなる日々。そんな生活から抜け出したいと思いながらも、その方法がわからず、将来への不安を抱えたまま悶々とした日々を過ごしていました。
内閣府が2014年に行った国民生活に関する世論調査によると、「日常の悩みを抱えていますか?」という質問に対して、悩みを抱えているのは約7割(69.1%)。今の日本の状況を見ると当たり前とも思える調査結果です。
更に厚生労働省が行った「社会保障を支える世代に関する意識調査」にかかれている「将来への不安」の中身がより深刻なのです。。
この「将来を不安と感じる理由」のアンケート結果を見てみると(複数回答可)
・公的年金が老後生活に十分あるかどうか → 73.5%
・医療や介護の金銭的負担が増えてしまわないか → 45.0%
・給与が減ってしまうのではないか → 25.3%
・企業年金や退職金が減ってしまうのではないか → 23.8%
・子育てなどの教育費で生活が苦しくなるのでは → 21.5%
となっており、上記5つがすべてお金の不安だという結果がでています。
実は、私たちが不安と感じる原因は、一つしかありません。
それは未来の「不確実性」です。
つまり、今後どうなるかわからないから不安になり、どうなるかわかっていれば不安もなくなっていくのです。
でも当たり前ですが、私たちは「未来」はわかりませんよね。
そして、私たちは無意識に「わからないもの」と向き合うことを避けてしまう習性があります。だから、お金の未来について目を背けてしまい、考えないようにすることは当然のことだと思うのです。
「わからないもの」と向き合うのと避けていると、未来の「不確実」なコトが減らず、不安は減っていきません。
「わからないもの」向きたいたくはないですが、不安を減らすには、一旦「わからないもの」に向き合う、つまり不確実性に向き合うことが必要です。
でも厄介なのが、未来の不確実性に向き合えば向き合うほど、不安が大きくなっていくというスパイラルに入ってしまうのです。
では、どのようにすれば、その不安が解消できるのでしょうか。
どのようにすれば、そのスパイラルから抜け出せるのでしょうか。
それは、たった3つのことで解決できます。
「情報」「計画」「実行」の3つです。
最初の1歩は「情報」を正しく得るということです。
つまり、操作されていない正しい「情報」を得るということです。情報の中には、事実だけではなく、人の意見も含まれます。
不安解消は、とても大きなビジネスが絡んでいますので、情報に偏りがあります。たとえばこのようなものが、それに当たります。
「親の介護には平均、毎月79,000円が必要になりますよ」「あなたがもし病気になったら、家族は生活できなくなりますよ?」「老後に今の生活を維持するには、公的年金だけでは毎月50,000円程足りません」
様々な意見が飛び交っており、何が正しいかがわからなくなるときがありますよね。特にお金のことになると、金融機関の人が言うのだから大丈夫、と信用してしまうということがあるのですが、その情報が本当に正しいかどうかを見る眼が必要です。
それには、情報を「事実」と「意見」に分けて、得るようにしていきましょう。
例えば「親の介護には平均、毎月79,000円が必要になりますよ」というような情報も、事実を意見を分けて5段階で考えみましょう。
1: 介護にかかる79,000円とは、どこが出している情報だろう?
2:介護が必要になったら、全員が必ず79,000円かかるのか?それとも平均値なのか?
3:平均79,000円かかる、というのならゼロの人もいるし、週十万円かかってる人もいるのでは?
4:79,000円以下で介護をする方法はないのだろうか、調べてみよう
5:逆に数十万円かける介護はどのようなものがあるのだろうか、調べてみよう
そしてこのように考えると、「79,000円以下で介護をする方法」などの対応策が見えてくるので、未来の不確実性が減り、不安が軽減されていくのです。
次のステップは「計画」ですが、すこし長くなってしまったので、次の機会に書きたいとおもいます。