キーワードは「ベア5.0」

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「ベア5.0」
そんなキーワードを社内で掲げました。
 
20年ぶりに日本の景気感が大きく変わろうとしている今、私たち経済金融教育を行なっていて一番感じるのが、人の興味とお金が「資産」に流れている、ということ。
 
 
先日当校のニュースリリースにも出していますが、2013年4月度お金の教養講座の参加者数が2012年度対比138%に増えてきており、特に20代の若い人がお金の管理や資産運用に興味を持ち始めています。
 
 
その理由として、将来不安などが言われていますが、その将来不安の根幹は給与収入があがらないこと。

アベノミクス効果で株や不動産などの資産価値があがっても、私たちの収入があがらないことには、経済は伸びていかないのではないか、という議論があります。
 
 
 
私たちもそれを感じていて、今までの経済金融教育は「収入が上がらない将来のためにお金の管理をしっかり行い、投資によって二本目の収入源を作りましょう」という方向性でした。

でも、この半年ほどはその方向性も変わり、「収入があがらないなら、あがるきっかけを自分たちで作っていけばいいじゃないか」という考えに変わり、まずは身近なところから発信していこう、と思いました。
 
 
 
そこで、考えついたのが「ベア5.0」

社員の給与を一律5.0%アップするというもの。
 
 
 
働いている私たちが、経済的に安心して働くことができないと経済貢献は難しい。そして会社の発展も頭打ちになる。
ここ半年程の様々な出来事から、わたし自身でそう感じていました。
 
 
そこで、ファイナンシャルアカデミーでは、2013年4月からアルバイトも含めた社員の給与を一律5.0%アップいたしました。
 
経済金融教育を行なっている私たち自身が、真っ先に行うべきだと感じたのです。
 
 
ローソンが社員の3.0%ぼベースアップを発表してから、ファミリーマート2.2%アップ、ニトリ2.0%アップなど、、ベア3.0、ベア2.2、ベア2.0といった社会全体への活性化を目指して会社が方向性を示しています。
そして私たちのような小さな会社でもこういう流れになり、このいい経済の循環のちからになれればと思っています。
 
ちなみに、ローソンでは「上がった給与分を消費に使うように」と社員に伝えたそうですが、ファイナンシャルアカデミーでは「投資」もしくは「自己投資」に使うように、しっかりと伝えました(笑)
 

 

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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