今、日本では10人に1人がフリーランスで仕事をしていると言われています。あなたも一度は、「本当にやりたい仕事だけをして生きていけたらいいなあ」と考えたことがあるのではないでしょうか。『フリーランスで働く人のためのお金の教養』では、フリーランスで生きていくことについて4つのテーマに分けてお話しします。
vol.3では、フリーランスとして自分の価値を高めていくことについて説明していきます。
Contents
パーソナルブランディングを考える
今の自分価値を知り、周囲に認知してもらう
フリーランスでやっていく上で、自分のブランドを高めていくことは大変重要です。あなたの価値をどんどん上げていくためにはどうすればよいのでしょうか。
ブランディングを行うために、はじめにあなたの価値を明らかにしておきましょう。次の質問について考えてみてください。
①人があなたに興味を持つものを何か持っていますか
②その何かを簡潔に説明できますか
③あなたが提供できるサービスは何ですか
どのような答えが出ましたか。それが、あなたのフリーランスとしての今の自分価値です。
この3つをあなたがしっかり認識すると何が変わるでしょうか。周りから、あなたがどういう人なのか「認知」してもらえるようになります。自分が何者なのかを分かっていない人のことは、周囲の人だって認知できませんよね。つまり、あなたがあなた自身の価値を認識することによって、周りからも認知してもらえる状態になるのです。
周りがあなたを認知すると、あなたの価値に興味がある人と接する「機会」が徐々に増えていきます。そういう場であなたがきちんと立ち回り続けていると、今度は「信頼」をぐっと上げることができます。そして、信頼が上がれば「紹介」を受けることができるようになっていくのです。
このように、認知、機会、信頼、紹介という4つのステップを踏んで自分の価値を高めていくステージを、人に認知されるための第1フェーズと呼ぶことにします。
差別化を進めることで永遠のブランドになる
第1フェーズで自分価値を上げたあなたにはさらによい循環が待っています。どういう循環かというと、まず、人と差別化ができるようになっています。差別化は、「紹介」によってはもちろん、時にはあなたを紹介してくれた人物と接点があるというだけで進んでいくでしょう。
差別化が進むと、さらにすごいことが起こり、人に影響力を持つことができるようになります。そうなれば、人脈が増えていきます。そして、あなたの価値はぐっと上がるのです。この過程が世間に認知される第2フェーズです。
周りの人に認知され、価値が上がり、結果として世間でも「あの人はすごい」といわれる立場になる。そうすると、あなたの永遠のブランドができあがるのです。
両面思考でブランド化を加速する
相手にどのように認知されているか、何を求められているか
自分の価値を認め、世間にも知ってもらいました。しかし、実は、それだけでは完全ではありません。両面思考で自分価値が人からどういうふうに見えているかを省みる必要があります。
両面思考とは、物事を自分の立場からだけ見るのではなく相手側からも見ることで物事の本質を判断するという考え方です。自己中心的といわれる人は、まさに片面思考の持ち主であるといえるでしょう。
速さを武器としているフリーランスのウェブデザイナー・Aさんは、正確性が不足していることが気になっていました。もっと仕事を増やしたいと思ったAさんはこんなふうに考えました。
「スピードとセンスはこれまで通りでよいので、正確性を伸ばそうかな。」
しかし、これでは片面思考です。両面思考を持った人は例えばこういうふうに考えます。
「お客さんが自分に求める能力は何か。スピードが高いと認知されているのだから、さらにスピードを伸ばそう。」
「相手が求めていることは何か」「自分のどの能力を伸ばせばよいか」ということをしっかりと考えると、第1フェーズ、第2フェーズを回すスピード、即ち自分価値を上げるスピードがぐっと上がります。ぜひ、自分価値を両面思考で見つめてみてください。
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