38歳女性、貯金900万円 :もっと効率のよい預け先はないか?投資を始めたいけどとにかく怖い
<![CDATA[<質問> 以前は、定期預金に預けていましたが、今はほとんど利息がつかないので、結局普通預金に預けたままです。「老後資金のために資産運用を始めたほうがいいんだろうなぁ」と思いますが、「投資」はしたことがないので、何も分からず不安です。とにかくリスクが怖いです。
<回答> 資産運用や投資などという言葉を聞いただけで拒否してしまう人がいるくらい、今までの生活ではあまり関係がない世界ですよね。
そんななか、少しでも投資に興味を持ち、「始めよう」という気持ちになっていること、とても素晴らしいと思います。
資産運用や投資と聞くと、私たちはどうしても「投資=リスク」と過剰に反応してしまいます。
▷世の中には他にもリスクがたくさんある
給与収入だけしか収入源がないことで病気をしたときに収入が途絶えるというリスクもありますし、経済についてまったく無知なために将来の予測がつかないというリスクもあります。このように、投資をするということだけがリスクなのではありません。
肝心なことは投資のリスクがなにかを知り、お金や経済に関する知識や知性を高め、リスクを回避する方法をとることです。
誰しも、資産運用をいきなりやろうとしても、最初はまったくわかりません。
どんな投資信託があるか、どうやってお金が入ってくるか、株の銘柄はどのように選ぶかなど、初めてのことばかりですので、何から知ればよいのかすらわからない状態ですよね。でも、経済を学び、どのような投資手法があるかを知り、お金の流れを理解することで、だんだんとわかってきます。
そして、一度学んだ知識は、もう頭から離れることはありません。これは自転車の乗り方と同じだと思います。私たちは小さいころ、親に支えてもらいながら、自転車の乗り方を覚えました。補助輪をつけ、こぎ方を学び、何度も転びながら乗れるようになりました。自転車を操作する経験がまったくなかったので、当然のことだと思います。
大人になってみると、たとえ10年以上自転車に乗っていなくても、身体が自然と自転車の乗り方を覚えているものです。一度覚えた乗り方は体が覚えていて、いつでも自転車に乗ることができるのです。
投資も、これと同じです。小さいころには教わることがなかった資産運用について、あなたがまったく知らないのは当然のことです。しかし、一度学んで経験をし、体が覚えてしまうと、あとは無意識のうちに上手に資産を運用できるようになります。安心してください。
▷あと、最後にお伝えしたいのが「本当のリスク」です。
投資におけるリスク、それは株や不動産でも世界情勢でも景気でもありません。その本質は、投資をする本人、つまり自分自身にあります。
投資が危険だといいますが、それはお金を投資するスキルがないのが原因であって、それがある人にとっては、投資は危険な行為ではありません。
例えば、ウォーレン・バフェットという、世界一の資産家として知られているアメリカの著名な株式投資家がいます。このバフェット氏が行う株式投資と、ギャンブル好きの人が行う株式投資は、どちらがリスクがあるでしょうか?行っていることは、まったく同じ株式投資ですが、ギャンブル好きの人が行えば投資ではなくギャンブル(=投機)になります。しかしバフェット氏が行う株式投資は、しっかりとその会社や市場のことを調べ、経営者を知り、投資を行うので、堅実な資産運用なのです。
お金を運用するスキルのない人がリスクなのであって、投資自体がリスクなのではないのです。
そして、質問者さんが心配されている老後に対しても、年金支給額が減ってきていたり、医療費の負担増があったり、備えが必要になってきます。
私たちが生きているのは「投資をするリスク」よりも「投資をしないリスク」が圧倒的に大きくなる時代です。
しっかりと経済を学び、世の中のうねりを感じ、正しいリスクを知ったうえで行う資産運用だけが、私たちの助けになってくれます。
お金に働いてもらう方法を一緒に学んでいきましょう。