マーケットや投資の本質とは 図解でわかるランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて
著者:田渕 直也
出版社:日本実業出版社 (2005/4/7)
こんな人、こんなシーンにおすすめ
- 中上級者で投資の本質を理解したい人
- ファンダメンタルやテクニカル分析では物足りない人
- 実践に役立つ手法を探している人
投資理論を中心に、わかりやすく実践向きに解説
ランダムウォーク理論や効率的市場仮説といった昔の投資理論の正当性と、新たな行動ファイナンス理論の内容をわかりやすく伝えています。投資は予想不可という考え方と一部予想可能という考え方を対比させ、両方の見解を認めて結論を導いています。どちらも意味ある理論で、これらを理解する事で収益の源泉も発見でき、そこに絞ったトレード手法も紹介している一冊です。
理論の大切さを再認識させられる
行動ファイナンス理論に興味を持った時期に、書店で見つけたのが本書です。ランダムウォーク理論や効率的市場仮説などについてわかりやすく説明しており、投資の本質を理解できました。
投資理論は経験則とは違い、知識を体系化しており応用できるものです。投資をする上で、最も理解しないといけない分野かと思っています。良書と呼ばれるものは英訳の本や堅苦しい本も多いのですが、この書籍は難しい分野をわかりやすく説明しています。また、収益を上げられる投資がどういう手法かなども解説されており、実践向きともいえます。
その後、著者の田淵氏にはメールを送り、実際お会いして話も聞かせて頂きました。当時はこの分野の書籍も多く読みましたが、田淵氏の書籍が一番まとまっており、読みやすいと感じました。その後の新刊(不確実性超入門・ファイナンス理論全史)もすべておすすめしたい書籍です。
最近は投資書籍を多読するより、このような以前購入した本を読み返す事の方が多くなりました。この本などを参考にしてスクールの授業で話もしており、私にとっての教科書的存在でもあります。
実践的なトレードにおいて、何が重要なのかが理解でき、トレード手法の構築に役立ちました。この理論の裏付けのおかげでトレードに自信を持ち、揺るぎない投資哲学と手法を手に入れたと思っています。
書籍の評者
田中 和紀
ファイナンシャルアカデミー認定講師 1級ファイナンシャル技能士 CFP認定者
投資スタイルは、FXの短期投資のイメージとは大きく異なる長期投資のストロングスタイル。柔らかい口調とデモトレードなどを使って進められる授業は一見の価値あり。経験者から初心者まで幅広く支持される「ミスターFX」。
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